リチウムイオン電池使用製品による発火事故注意喚起

消費者庁は、10月2日、増加しているリチウムイオン電池使用製品による発火事故について(リチウムイオン電池使用製品による発火事故に注意しましょう -身に着ける、持ち歩く製品にも使用されています-)注意喚起を行った。
 
リチウムイオン電池は、モバイルバッテリーやスマートフォンのほか、ワイヤレスイヤホン、スマートウォッチ、携帯用扇風機など日常生活で身に着けたり、持ち歩いたりする様々な製品に使用されており、消費者庁にはこれらのリチウムイオン電池使用製品についての発熱・発火等の事故情報が寄せられている。
 
また、リチウムイオン電池使用製品を他のごみと混ぜて廃棄することが、ごみ収集車やごみ処理施設での火災の原因になっていることがあり、問題となっている。
 
事故情報データバンクには、ワイヤレスイヤホン、スマートウォッチ、携帯用扇風機における発煙・発熱・発火・破裂・爆発等の事故情報が、2020年度から2024年度までの5年間で計162件登録されており、このうち、リチウムイオン電池に起因すると考えられるものは5年間で136件と84.0%を占め、近年増加傾向にある。また、リチウムイオン電池に起因すると考えられる発熱・発火等の事故情報136件の製品別内訳は、5年間でワイヤレスイヤホンは64件、スマートウォッチは46件、携帯用扇風機は26件となっており、いずれも増加傾向が見られる。
 
事故が発生した時に充電中だった件数は、5年間でワイヤレスイヤホンでは37件(75.5%)、スマートウォッチでは9件(20.5%)、携帯用扇風機では16件(84.2%)となっていた。
 
リチウムイオン電池使用製品を使用する際、廃棄する際は以下の点に注意をし、事故につながらないように留意したい。
 
リチウムイオン電池使用製品を使用する際の注意ポイント
・強い衝撃や圧力を加えないようにしましょう
・高温になる場所では使用・保管しないようにしましょう
・充電は、安全な場所で、なるべく起きている時に行いましょう
・異常を感じたら使用を中止しましょう
・発火した時はまず安全を確保し、できれば大量の水で消火しましょう
・製品情報、リコール情報を確認しましょう
・公共交通機関では、持ち込みルールを守りましょう
 
リチウムイオン電池使用製品を廃棄する際の注意ポイント
・リチウムイオン電池が使用されているかを確認しましょう
・リサイクル可能なものは、リサイクルしましょう
・廃棄方法を確認して、廃棄しましょう
・廃棄する前にはなるべく電池を使い切りましょう
 
(参考)リチウムイオン電池使用製品による発火事故に注意しましょう

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_083/