財務省 「令和7年の全国の税関における関税法違反事件の取締り状況」を公表

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財務省は、2月17日に「令和7年の全国の税関における関税法違反事件の取締り状況」を公表した。
 
公表結果によると令和7年の1年間に全国の税関が空港や港湾等において、関税法違反として押収した不正薬物は、約3,211㎏に達し、前年(令和6年)を約15%上回った。
 
押収量が3トンを超えるのは令和元年以来6年ぶりで、過去2番目に高い水準となっており、極めて深刻な状況であると評価している。
 
押収した不正薬物の詳細は以下のとおりである。
(覚せい剤)
摘発件数は、126件(前年比10%減)、押収量は約840㎏(同53%減)とともに減少し、特に押収量は約半減と大幅な減少傾向が見られた。
(大麻)
摘発件数は、316件と減少(前年比17%減)した一方で、押収量は約1,531㎏と大幅に増加(同約3.5倍)した。
要因としては、令和7年6月に東京税関が摘発した大麻草約1トンの事件が挙げられる。
(麻薬(ヘロイン、コカイン、MDMA等))
摘発件数は311件と減少(前年比3%減)した一方で、押収量は、約798㎏と増加(同49%増)した。
コカインについては、摘発件数が85件と増加(同57%増)した一方で、押収量は約238㎏と減少(同12%減)し、小口化の傾向が見られた。
MDMA等については、摘発件数は64件と減少(同29%減)した一方で、押収量は約202㎏と増加(同9%増)し、大口化の傾向が見られた。
(指定薬物)
摘発件数は、239件(前年比46%増)、押収量は約41㎏(同3.8倍)とともに増加していることから、総じて増加基調が見られた。
 
不正薬物以外では、関税法違反に関連するさまざまな物品の摘発も以下のとおり報告されている。
(鉄砲等)
摘発件数は、34件(前年比26%増)、押収丁数は37丁(同32%増)と増加傾向にある。
(金地金(金塊等))
摘発件数は192件(前年比61%減)、押収量は約425㎏(同68%減)と減少した。
(知的財産侵害物品・その他)
商標権を侵害する人形等の知的財産侵害物品の密輸事件は5件、リュウキュウヤマガメ等のワシントン条約該当の密輸出入事件は5件、中古自動車の不正輸出事件・冷凍和牛肉の虚偽申告等の輸出事件等は13件、その他では米の不正輸入事件も告発している。
 
税関による関税法違反事件の取締りは多岐にわたる分野で実施されているが、令和7年は不正薬物の押収量が大きく増加した点が特徴的である。
 
不正薬物では覚醒剤の押収量は、件数・量とも減少傾向にあるものの大麻、指定薬物、麻薬などの押収量は顕著に増加していることから、全体の押収量は大きく増加している。
 
そのほかでは鉄砲の摘発、知的財産侵害輸入等の摘発も継続して行われているなど、税関当局の取締り対象となる物品の多様化が進んでおり、税関における取組は広範な関税法違反への対処に及んでいると言える。
 
(参考)令和7年の全国の税関における関税法違反事件の取締り状況

https://www.mof.go.jp/policy/customs_tariff/trade/safe_society/mitsuyu/cy2025/index.html