2025-08-25
日本税理士会連合会は、令和7年8月1日、「第六世代税理士用電子証明書のサイト」を公表した。
現在税理士が利用している第五世代の税理士用電子証明書(紫色のICカード)の有効期限は令和8年3月31日までとなっており、有効期限が切れる前に「第六世代税理士用電子証明書(以下「税理士認証カード」という)」に更新することが必要となる。
「税理士認証カード」は、全税理士会員に対して令和7年8月以降順次、税理士名簿に基づく事務所所在地に一般書留郵便で発送され、最も早い北陸会、中国会、四国会、九州北部会、南九州会、沖縄会に所属する会員への発送は8月14日を予定しており、最も遅い東京会に所属する会員には、11月4日から発送される。
「税理士認証カード」は、税理士名簿に基づく事務所所在地に送付されるため、申込時において、税理士名簿に登録された内容(自宅住所、氏名等)に変更がある場合は電子証明書を発行することができない。登録内容に変更がある場合は、事前に税理士名簿の変更登録を行うことが必要となる。
今回発送される「税理士認証カード」は、従来の税理士認証カードと異なり、リモート署名方式と税理士認証カードを組み合わせたものとなっており、カードを利用するためには、カード受取後、オンライン又は書面により認証局に審査請求をすることが必要になる。
認証局の審査には数日の期間を要することになり、また、審査完了から60日以内に当該操作が実施されない場合、電子証明書の発行手続が完了せず、申込みが取消しとなるため、期間については注意することが必要である。
審査の進捗状況は、専用の管理ツールから確認することができ、また、税理士認証カードを利用するための各種マニュアル(管理ツールインストール・動作確認マニュアル、第六世代税理士用電子証明書オンライン申込マニュアル(第五世代税理士用電子証明書利用)、第六世代税理士用電子証明書オンライン申込マニュアル(マイナンバーカード利用)、マイナンバーカード利用登録マニュアル、第六世代税理士用電子証明書 管理ツールマニュアル)や動画も用意されているが、ダウンロードするためには、日本税理士会連合会の会員専用ページにログインすることが必要になるため、事前にログインするためのユーザー名、パスワードを確認しておくことが必要になる。
「税理士認証カード」の申込み・発行・受け取りから、利用中の不具合等に関してよくある質問と回答(税理士用電子証明書に関するよくある質問と回答(第六世代))は一般用のウェブサイトに掲載されているため、事前に確認しておくとよい。
また、税理士の業務では、Windowsのパソコンを利用することが多いが、Windows 10のサポートは、令和7年10月14日に終了することになっているため、「税理士認証カード」の更新とともにWindowsの更新や更新に伴う周辺機器(ICカードリーダ・ライタ等)の更新についても併せて確認しておくことも必要である。
(参考)税理士用電子証明書の発行【第六世代】
https://www.nichizeiren.or.jp/taxaccount/auth/%20psa6th/
(参考)よくある質問と回答(第六世代電子証明書)
https://www.nichizeiren.or.jp/taxaccount/auth/psa6th_faq/