地方銀行協会「『地域密着型金融』に関する取り組み状況」を公表

一般社団法人全国地方銀行協会は9月30日、「地方銀行における『地域密着型金融』に関する取り組み状況」を公表した(以下、金額及び件数は2025年度)。
 
スタートアップ企業への支援について、ビジネスマッチングなどに関する助言等の支援を行い、ビジネスマッチングは8割超の地方銀行が取り組み、企業育成ファンド(ベンチャーファンド)への出資件数は710件、出資残高は4,821億円となっている。
 
ビジネス支援について、取引先の成長・発展に向けて、ビジネスマッチングによる販路開拓や、人材マッチングによる人材確保等の支援を行い、ビジネスマッチングの成約件数は85,515件、人材マッチングの成約件数は5,238件となっている。また、財務面だけでなく、事業の内容、技術や人材等の知的資産、将来性等を分析・評価(事業性評価)して、取引先に対し経営支援や融資を行っており、動産・債権を担保とした融資(ABL)の取り組み先数は14,950先、融資残高は2兆8,665億円となっている。
 
事業承継支援について、M&Aの相手先の紹介や、融資・出資を通じた資金面の支援等のほか、地方銀行間のネットワークを活用した県境を越えた事業承継支援も行っており、事業承継の支援先数は32,051先となっている。
 
経営改善支援については、資金、事業再生、経営改善の3つの支援を挙げている。
 
資金支援について、既存融資の貸付条件の変更等に迅速に対応しており、貸付条件の変更の実行件数は、2020年3月末から2026年7月末までの累計で146万件(2026年7月末の実行率は99.1%)、資本性ローンの実行金額は861億円となっている。
 
次に事業再生支援について、中小企業活性化協議会と連携した支援に関しては、 収益力改善支援は347件、再生計画策定支援は906件、廃業・再チャレンジ支援は79件、事業再生ファンドへの出資件数は334件、出資残高は2,242億円となっている。
 
経営改善支援について、取り組んだ先は20,953先、そのうち、債務者区分がランクアップした先は1,510先(ランクアップ率7.2%)、再生計画を策定した先は7,067先(策定率33.7%)となっている。
 
(参考)「地方銀行における『地域密着型金融』に関する取り組み状況の公表」

https://www.chiginkyo.or.jp/regional_banks/initiative/community_based/past/001609.html