2026-11-02
国土交通省は10月6日、近年の気象変動等に伴う大雨の頻発化・激甚化を踏まえ、アンダーパスの冠水事故の防止に向け、具体的な対策を整理した「アンダーパスにおける冠水事故防止に向けたガイドライン」を策定した。
令和8年8月千葉豪雨では、アンダーパスの冠水により人的・物的被害が発生し、その後も各地で大雨によるアンダーパスの冠水に伴い、同様の人的・物的被害が発生している。
こうした状況を踏まえ、アンダーパスの冠水事故を防止するためには、排水設備等による冠水防止のみに依存することなく、冠水のおそれが高まった段階での予防的な事前通行規制や、冠水時における速やかな通行規制を行うとともに、通行規制時に車両を確実に進入させないための対策を講じることが重要であり、こうした取り組みを一層推進していくため、今般、国土交通省では、アンダーパスの冠水リスクに応じた通行規制、車両進入防止対策等の基本的な考え方を体系的に整理し、道路利用者の安全を確保することを目的として、「アンダーパスにおける冠水事故防止に向けたガイドライン」(以下、「ガイドライン」という。)を策定したものである。
ガイドラインでは、
・「予防的な事前通行規制、冠水時における速やかな通行規制」、「車両進入防止対策」、「排水機能の確保等」を組み合わせた多重防御
・異常発生時にも「安全側に移行できるフェールセーフの考え方を設定」を基本的な考え方として、設備及び運用の両面から各箇所の状況に応じて、実効性のある冠水事故防止対策を講じることとしている。
アンダーパスの通行規制の基本的な考え方は、
・リスクが想定される箇所は、冠水発生時に警告表示、速やかに物理的な通行規制を実施
・さらに人的・物的被害があるなど、リスクが高い箇所は、予防的な事前通行規制を実施等
とされており、予防的な事前通行規制等の実施、車両進入防止対策の強化、排水機能の確保、関係機関との連携、道路利用者への情報提供・注意喚起、アンダーパス冠水事故防止対策推進計画について記載されており、冠水リスクを4段階に区分して(レベル4:注意喚起・監視等リスク箇所(例:内水浸水想定エリア以外等)からレベル1:特に高い冠水リスク箇所(人的・物的被害あり、幹線道路(冠水履歴あり))、通行規制や侵入防止設備、人員配置について基本的な対策をとることが示されている。
また、車両進入防止対策(設備等)として、注意喚起看板、路面標示、遮断機、赤色灯、監視カメラ等の設置についても写真入りで示されているため、参考にするとよい。
(参考)アンダーパスの冠水事故防止に向けたガイドラインを策定~「冠水する前に止める、入らせない」対策を推進~
https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_002153.html

