2025-11-17
国税庁は、10月15日、「年末調整手続の電子化に向けた取組について」を更新し、令和7年分の年調ソフト【正式版】及び操作マニュアルを公開した。また、よくある質問(利用者用)を掲載した。
年末調整手続の電子化及び年調ソフト等に関するよくある質問(FAQ)と操作マニュアルは、10月31日に更新されている。
年末調整手続の電子化及び年調ソフト等に関するよくある質問(FAQ)は、第1章 年末調整手続の電子化の概要(14問)、第2章 年末調整手続の電子化に向けた準備【勤務先】(18問)、第3章 年末調整手続の電子化に向けた準備【従業員】(18問)、第4章 マイナポータル連携(16問)、第5章 年調ソフト(58問)となっているが、今回更新された箇所は、第1章(6問)、第2章(2問)、第3章(3問)、第4章(5問)、第5章(22問(3問の削除を含む))となっている。
第1章では、年末調整手続において電子化できるようになる書類、控除証明書等の電子化の拡大、住宅借入金等特別控除申告書等のデータによる提供の留意点等について更新されており、第2章では、従業員への周知時期、年末調整申告書をデータで提供を受けるための「一定の要件」等について更新がされている。
また、第3章では、スマートフォンでの利用、控除証明書等のデータの受取等、第4章では、マイナポータル連携の準備や連携方法に必要な機器、スマートフォンでの利用等について更新がされている。
今回の更新で最も多く更新が行われている第5章では、年調ソフトの利用方法、問合せ先、スマートフォンでの利用方法、エラーメッセージへの対応、令和7年度税制改正対応、調書方式への対応等について更新が行われている。
令和7年度の税制改正による扶養親族等の所得要件の改正や特定親族特別控除の創設などによって、新たに扶養控除等の対象となる扶養親族等を有することとなったときの対応については、新たに扶養控除等の対象となる配偶者・扶養親族・特定親族の情報(「氏名」、「フリガナ」など)を追加で入力した上で、下記の対応を行うことになる。
「令和7年中に異動はありましたか」欄で「はい」を選択し、「異動月日」欄に、年調ソフトを利用してこの欄に入力する日付(年調ソフトの利用日)の「月」と「日」を半角数字の4桁で入力(例:年調ソフトの利用日が令和7年11月20日の場合は「1120」と入力)した上で、「事由」欄の「その他」を選択し、「その他の内容を入力してください」欄に、「令和7年12月1日 改正」と入力する。
この「異動月日」欄には、年調ソフトを利用してこの欄に入力する日付(年調ソフトの利用日)より後の日付は入力できないことには注意が必要である。
(参考)年末調整手続の電子化に向けた取組について

