2025-07-18
財務省は7月2日、「令和6年度一般会計税収の予算額と決算額(概数)」を公表した。
一般会計税収の決算額は75兆2,321億円で、前年度を3兆1,559億円上回り(前年比104.4%)、5年連続で過去最高を更新する結果となっている。また、直近の見通しである令和6年度補正後の予算額からも1兆7,971億円上振れしている。増加の要因については、法人税収(同112.9%)及び消費税収(同108.4%)の伸びが主な要因となっており、特に法人税収の好調が顕著となっている。
なお、令和7年度一般会計税収の予算額については、令和6年度の決算額を2兆5,869億円上回る77兆8,190億円が計上されている。
主要税目の状況については、以下のとおりである。
1 所得税
税収は21兆2,086億円で、前年度を8,444億円下回り(同96.2%)、2年連続での減少となっている。なお、補正後の予算額からは1兆996億円上振れしている。内訳は、源泉所得税が16兆7,201億円で、定額減税などの影響から前年度を1兆2,814億円下回っており(同92.9%)、申告所得税は4兆4,885億円で、前年度を4,370億円上回る(同110.8%)状況となっている。
2 法人税
税収は17兆9,102億円で、企業業績が好調であることなどが影響して前年度を2兆496億円上回り(同112.9%)、平成2年度(1990年度)の18兆3,836億円以来の高水準となっている。なお、補正後の予算額からは1,438億円下振れしている。
3 相続税
税収は3兆5,523億円で、前年度を140億円下回り(同99.6%)、4年連続の増加から減少に転じている。なお、補正後の予算額からは1,653億円上振れしている。
4 消費税
税収は25兆212億円で、国内消費が堅調だったことなどが影響して前年度を1兆9,289億円上回り(同108.4%)、8年連続で過去最高を更新している。また、補正後の予算額からも6,782億円上振れしている。
(参考)「令和6年度一般会計税収の予算額と決算額(概数)」
https://www.mof.go.jp/tax_policy/reference/fy2024_budget_and_settlement.pdf