2025-08-15
東京商工会議所は、令和7年7月10日、環境に配慮した活動をさらに推進する『第3期東商環境アクションプラン(2025-2027)』を策定し、公表した。
東商環境アクションプランは、3年1期として、第1期計画を2019年に策定し、続く第2期(2022-24)では、全ての事業者が「経済と環境の両立」に向けた行動を求められる時代が到来したとして、「会員企業による環境アクションの支援」と「東商自身による環境アクションの推進」の2つの視点で取組みを進めていた。
令和7年2月に「地球温暖化対策計画」が閣議決定され、これまでの温室効果ガス排出量2013年度比2030年度46%削減という目標に加え、2035年度60%削減、2040年度73%削減が新たな目標とされるなど、今後、ますます環境に配慮した取組みが求められてきている。
東京商工会議所では「会員企業による環境アクションの支援」と「東商自身による環境アクションの推進」の2つを一層推進すべく、前期実績を踏まえた「第3期東商環境アクションプラン」を策定することとし、「Tosho攻めの脱炭素」事業を中心に、今後も、会員事業者への支援強化と環境配慮の取組みを進めていくとしている。
「第3期東商環境アクションプラン」の概要は、以下のとおりである。
1.会員企業による環境アクションの支援
(1)「Tosho攻めの脱炭素」事業の推進
(2)環境関連イベント・セミナーの開催(都・区・その他関連団体との連携を含む)
(3)環境関連情報の発信(WEB・メルマガ・eco検定)
2.東商自身による環境アクションの推進
(1)職員の環境意識・知識向上(eco検定)
(2)ペーパーレス化の継続
(3)資源循環を意識した取組
会員企業による環境アクションの支援については、目標を2025年から2027年に定め、下記の具体的目標を設定している。
(1)「Tosho攻めの脱炭素」事業の推進では、
・東商脱炭素“塾”参加企業数90社以上(3カ年合計)を目指す
・東商脱炭素“市場”イベントへの参加者数450名以上(3カ年合計)
・東商脱炭素“市場”「つながるマッチングサイト」閲覧数1.2万件以上(3カ年合計)
・東商脱炭素“ラボ”イベントへの参加者数130名以上(3カ年合計)
(2)環境関連イベント・セミナーの開催(都・区・その他関連団体との連携を含む)では、
・東商主催・共催による環境関連のイベント・セミナーを220回以上(3カ年合計)開催、参加者数13,000人以上(3カ年合計)を目指す
・関東商工会議所連合会、多国間・二国間経済会議、青年部・女性会における環境関連テーマに関するセミナー開催やイベント等の実施36件以上(3カ年合計)
・都や区・その他関係団体との連携(事業協力、周知協力、事業参加など)300件以上(3カ年合計)
(3)環境関連情報の発信(WEB・メルマガ・eco検定)では、
・東商Webサイトにおける環境関連のコンテンツ(事例集等)の充実
・メルマガ「環境・エネルギーinfo」の登録者数5,000者を目指す
・eco検定(環境社会検定)を推進し、累計受験者76万人、累計合格者45万2千人を目指す
・経営指導員・職員向けの研修にカーボンニュートラル・省エネ等に関するテーマを盛り込み、国・都の補助金や事業なども含め中小企業の脱炭素関連支援施策の利用促進を図る
(参考)「第3期東商環境アクションプラン」を策定しました